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子供と接するときに考えたい潜在能力と顕在能力のバランス

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こんにちは。
天理ももいし.comの小向善幸です。

子供ってどうしてこんなに感情の起伏が激しいの?

子供って可愛いですよね。

でも、子育てって大変ですよね。わかります。

上から6歳、5歳、2歳、1歳の子育て真っ只中のわが家では、毎日色々なことが起こります。

ボクは心理学とか専門ではないので偉そうなことは言えませんが、ボクなりの経験とか読んだ本なんかを参考に、その理由を探ってみようと思います。

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デイケアでのスタッフと利用者の関係性

先日、「居るのはつらいよ」という本を読みました。

臨床心理士がデイケアで働く姿を描いた作品です。

恥ずかしながら、デイケアっていう存在をそもそも知らなかったのですが、デイケアっていうのは、高齢者や精神疾患患者が様々な活動や交流を通じて、社会復帰を目指したり、入院予防を目指している施設だそうです。

この作品で描かれている登場人物はほとんどが精神疾患を抱えているので、いつも何かしら事件が起こるわけですが、とても印象的だったのが、デイケアでの仕事をやめていくスタッフの「やめ方」でした。

多くのスタッフは、やめるギリギリまでそのことを伝えず、伝えるときも極めてあっさりと、当たり前のように業務連絡のように伝え、そして何事もなかったかのようにその日をやり過ごします。

毎日、親のように兄弟のように、利用者さんからすればまさに家族のような存在です。
そんな大切な存在が辞めてしまう。
その事実が、精神疾患を抱える利用者さんにとってどれほどの破壊力をもつか、という部分。

ボクは、この部分を読んで思い出したことがありました。

保育士と園児とのお別れ会はない

今年度から年長になった長女は、これまで二度、クラス担任が辞めていくということを経験しています。

子供たちには、「体調がよくなるまでお休み」という風に伝えられています。

ボクはこの本を読むまでは、先生方の都合であまり公表したくない理由があって、静かにフェードアウトしたんだろうな、くらいにしか考えていませんでした。

でもそれはどうやら違っていたのです。

潜在意識と顕在意識のバランス

潜在意識とか顕在意識って言葉がありますが、精神疾患の方や小さい子供たちは「潜在意識」が強く出ている状態なんだなと思います。

この本では潜在意識を「クジラ」顕在意識を「シロクマ」という風に喩えています。

僕らの心の中にはシロクマとクジラが住んでいて、それらは氷の上と下の別々の世界に住んでいるから、ふだんは出会わない。互いが互いのことを知らない

「居るのはつらいよ」(東畑開人)より引用

子供は本能で生きているっていうくらいだから、顕在意識っていう「シロクマ」はまだ存在していないのかもしれません。

つまり理性と言われるような「シロクマ」を育てる過程が教育だったり環境なのかもしれません。

潜在意識とか本能とかと言われる「クジラ」はとても繊細で傷つきやすいのだそうです。

デイケアでのスタッフの辞め方や、保育園での保育士の辞め方に共通しているのは不要な刺激を与えない、ということでした。

事実、長女に「〇〇先生が辞めちゃったんだってよ」と妻がうっかり伝えたことで大泣きして大変な目にあったようです。

もちろん個人差はあるでしょうが、幼児教育のプロである保育園がそのような対処をしていることを考えると、やはりそう言ったことはかなり慎重にすべきだということが分かります。

まとめ

子供は「潜在意識」とか「本能」と呼ばれるものが丸裸の状態で存在しているために、ちょっとした刺激で良くも悪くも大きく動揺してしまうということです。

ここで役立つのが「物語」です。

事実を伝えなければならない状況では、事実そのものを伝えるということよりも、そこに色々なフィクションをつけて架空のお話として伝えるということです。

見方を変えると嘘を教えているようにも見えますが、嘘ではなく、物語なのです

サンタクロースが子供たちの心に与えている影響を考えると分かりやすいかもしれません。

人類はフィクションをコントロールすることで発展し、地球上の支配者になったという話もあるように、フィクションつまり物語はとても大切な要素ではないでしょうか。

物語に接することで、豊かな感情を育み、やがて脳や体の成長と共に精神も成長し、それが「シロクマ」となり、確かな理性を育んでくれるのかもしれません。

完全に偏った私見ですが、何かの参考になれば幸いです。

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