天理教百石分教会は2025年に創立100周年を迎えます

夫婦が人間社会の進化と発展に絶対欠かせない理由

天理の教え

こんにちは、夫婦円満サポートをしている天理教百石分教会長の小向善幸です。

厚生労働省の調査によると、平成30年の結婚件数59万件に対して離婚件数は約21万件となっています。

離婚には様々なケースがありますし、離婚してよかったという場合もあるので一概に離婚が「いけない事」とは言えません。

多様性が進む中で、結婚してダメだったら別の人と一緒になればいい、という考え方も「なるほどな」って思います。

そもそも結婚っていうのは制度上のことであって、その目的は生まれてくる子供に責任をもつという側面が強いようです。確かに、子供がいるにもかかわらず、夫婦の問題で子供が貧困に陥ったり、路頭に迷うということは絶対に避けなければいけませんよね。

そこで今日は、

天理教の教えでは「夫婦」についてどんな風に教えられているのか?離婚はダメなのか?というところを学び、どんな男女関係が望ましいのかを考えてみようと思います。

スポンサーリンク

夫婦が人間社会の進化と発展に絶対欠かせない理由

天理教が大切にしている「みかぐらうた」に次のような一節があります。

このよ(世)のぢい(地)とてん(天)とをかたどりて 

ふうふ(夫婦)をこしらへきたるでな 

これハこのよのはじめだし

みかぐらうたうた第二節より抜粋

簡単に説明すると、神様がこの世界を造る時の過程として

  • 大地を作り天を作った
  • 夫婦を作った

ということが「みかぐらうた」に込められています。
「元の理」というお話の中に、人間創造の詳しい内容が説明されています。

「この世の始め出し」と締め括られている様に、一対の夫婦から人間社会の基礎が出来上がったということがわかります。

ここで注目したいのは、単に男と女を作ったのではなく夫婦を作ったというところがポイントではないかと思います。

夫婦ができる前は同じ生命体がひたすら増殖し続ける世界だった

いまでこそ夫婦とか、男とか女っていうのは当たり前すぎるくらい当然の概念ですが、夫婦を拵えるというのはかなり衝撃的な事件だったんです。

人間創造の基本としての夫婦が造られたのは、今から約10億年前まで遡ります。

それ以前にも生命体がいたことは現代科学でも証明されています。
そして同時にわかっていることは、大きく二種類の生命体(微生物)が確認されていて、当時はひたすら自己増殖するだけだったので種類が増えることもなければ、生命体としての進化も全くなかったのだそうです。

それが、10億年前に突如として生命体が進化をし始めるのです。
なぜそういった突然変異的なことが起こったのかは解明されていないようですが、天理教の教えによると、その時に神による人間創造が行われた、つまり夫婦が造られたということが教えられています。

進化と発展の基本が夫婦

簡単にまとめると、10億年前に夫婦が造られていなければ、そこから生命体の進化はあり得ないので、私たち人間はおろか、あらゆる生命が誕生することなく微生物がひたすら自己増殖するだけの世界のままだった可能性がかなり高いってことです。

ということは、夫婦はあらゆる進化と発展の基本であるということがわかると思います。

ただし、結婚制度としての夫婦が進化と発展の基本かどうかはまた違う議論になりそうですが、夫婦という考え方がとても大事だということはなんとなくお分かりいただけたのかなと思います。

離婚しても「きょうだい」という理を結んでくれ

では離婚については天理教ではどのように教えられているのでしょうか。

夫婦の中切れたという。夫婦の縁は無くとも互い/\兄弟という縁は結んでくれ

おさしづ M28.5.22

という教えがとても有名です。

つまり、たとえやむを得ない理由から離婚したとしても、人間は皆神の子であり「きょうだい」だという関係だけは大事にしてくれ、ということを教えられています。

夫婦は正反対の人間が扶け合い補い合う姿勢が重要

夫婦は、男と女という全く正反対の人間が一緒に暮らすということですから、そもそも上手くいくはずがありません。

ですが、プラスとプラスがいくらくっついても電気は発生しません。マイナスとマイナスも同様ですね。

正反対の関係が協力し合うことによって、新しいエネルギーを作り出すことができるというのは、電気に限ったことではなく、この世のありとあらゆるものがそういった関係で成り立っています。

ケンカの多い夫婦ほど進化の可能性が大きい

夫婦は互いに協力し合うことが前提になっている関係と言えそうです。

ぶつかり合う原因のほとんどが、価値観の違いであったり考え方の違いによるものではないでしょうか。

価値観や考え方が違うことはとってもストレスなことですよね。

ですが、考え方をちょっと変えてみると、価値観の違いでぶつかっていると言うことは、そこには二つの価値観が存在していると言うことになります。

自分と同じ価値観の人と暮らしている時は、例えるなら微生物が自己増殖していた時のように、ひたすら同じものが増え続けるだけで進化することは決してありません。

ですが、全く違う価値観を認め、尊重することによって、三つ目の新しい価値観が生み出される可能性が大いにあるのではないでしょうか。

わたしは、夫婦の面白さはここにあると思っています。

つまり、ケンカが多かったり、ぶつかったりすることが多い夫婦ほど、大きく進化する可能性を秘めているとわたしは考えています。

それでも辛い時は…

それでも辛い時は、迷わず誰かに相談しましょう。

我慢してため込むよりは思い切り吐き出してしまった方がスッキリするし、少し客観的な視点を取り戻すことができます。

やむをえず離婚という選択肢を選ぶ場合もあるでしょうが、その方が結果的に良かったという場合もあります。

どんな選択肢を選ぶにせよ、まずは信頼できる人に相談して客観的な視点を得ることが大切だと思います。

もしも誰にも相談できずに悩んでいる方は、ぜひわたしに相談して下さい。

あなたの夫婦生活と幸せを心から願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました