こんにちは、夫婦円満サポートをしている天理教百石分教会長の小向善幸です。
今日は、人間は常に成長しようとする生き物なんだなと、感じた時のお話です。
私には4人の子供がいて、保育園に通わせているのですが、毎年秋ごろに開催されている作品展示会は、楽しみにしている行事の一つです。
とりわけ去年(2019年)の作品展示会はとても印象的な作品と出会いました。
シールの貼り方でその子の視界が分かる
作品展示会は、年齢で分けられたクラスごとに作品を飾っていますが、メインはやっぱり年長さんで、年を重ねて成長している分、やっぱり下の子たちとは作品のスケールや緻密さが違います。さすがと言ったところです。
例年、そんなような感想を抱いて終わる作品展示会でしたが、今年は未満児クラスの作品に目が釘付けになりました。
当時2歳の次女の作品を見つけました。
その作品はA3大ほどの白画用紙に赤や青、黄色など様々な色の丸いシールをペタペタと貼っただけのものでした。
パッと見たときは、「シールを張るだけかあ」と少し冷めた感想を抱いてしまったんですが、それがどれだけ浅はかだったか気づかされます。
よく見ると、白画用紙には十字線が書かれているので、四つのエリア分けのような形になっています。
画用紙の中心部分に集中して貼る子もいれば、右上だけに貼っていたり、子供によって違いがありました。
画用紙全体に満遍なく貼っていた子は確かいなかったように思います。
時々深読みしてしまう私は、「真ん中に貼っていなかったり、全体にバランスよく貼っていなかったりすると、精神的なバランスが安定していないのかな?」
なんて、勝手に次女を心配したりしながら作品を眺めていました。
すると、近くを歩いていた次女の担任の先生が、
「これで子供の見えている範囲がわかるんですよ」
って教えてくれました。
へーーーー!深い!
ってなりました。
子供の目は見えているようで、意外とまだ大人のように広い視界で世界を捉えていないという話は聞いたことがありましたが、こうやって具体的にその子の視界を第三者が客観的に可視化できるっていうのは驚きました。
さらに先生から、
「年を重ねるごとに視界が広くなってますよ、っていうのがわかるようになってるんです」
と、上の年齢のクラスの作品を指差して教えてくれました。
おー、よく見たら全クラスでシール貼りの作品があるではないですか。
クラスが上がるにつれて、シールを貼る範囲が広がり、年中や年長になると、さらに小さなシールで人間や動物などのキャラクターを描けるようになっています。
感動です。
私は猛烈に感動しました。
こんな一瞬の間に、人間の否、人類の進化の歴史を垣間見たような、そんな気持ちになって、人類の偉大さ、そしてそれを守護し続けてくれている神様の一端に触れたような気持ちになって、とても感動しました。
人は進化し続ける生き物
人類は他の動物に比べて圧倒的に力が弱く、体力もない、「弱い」存在です。
それにも関わらず、この地球上を支配しているのは人類なのです。
人類は初めから最強だったわけではなく、いくつもの修羅場をくぐり抜け、度重なる世界の変化に適応しながら徐々に最強の座を勝ち取ったと言われています。
そうだとするならば、この「変化に適応する力」こそが人類の最大の武器だと言えます。
テクノロジーの発達によって目まぐるしく動く世界の情勢の中で、私たちは一生懸命適応しています。つまり進化の過程を今なお辿っています。
変化に適応するのは楽なことではありません。時には苦しみや痛みを伴うこともあるでしょう。こんなに苦しいなら進化なんかしなくてもいい、そう思う日もあるでしょう。
まだまだ世界は変わるだろうし、人類は必然的にその変化に適応していかなければならないことに、不安を感じることもあるかもしれません。
でも大丈夫です。
私たちは間違いなく進化していて、確実に良い方向へ向かっています。
目を覆いたくなるようなニュースばかりがあふれているように思いがちですが、それは情報伝達の量とスピードが急激にアップしているからだと言われています。
いつの時代も良いニュースは報道されにくいようです。
世界中が平和になるには、確かにまだまだ時間はかかるでしょう。
でも世界は確実に良い方向に向かっています。
それは、幾たびの自然災害や悲しい事件を乗り越えて、こんな思いを後世に残してはいけない、という先人の努力と知恵の積み重ねのおかげです。
つまり、私たちが進化をするということは、私たちの次の時代を生きていく子供や孫の世代、またはそれ以降の人類に、生きる知恵や喜びを残してあげることだと思うのです。
辛くて苦しい進化の過程は決して無駄にはなりません。
あなたの辛く苦しい経験が、いつか誰かの辛さに寄り添い、生きる力となって世界を豊かに変えていくことができるのです。
今日も一日陽気ぐらし!
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